お見舞いのヒント:
風習やしきたりは確かにありますが、相手を思う気持ちが一番大切だと思います。お見舞いで迷ったときは、自分が患者の立場であれば、その行為や見舞い品を望むかどうか、問い直してみてください。
会いにいく・いかない
親しい人が入院したとなると、すぐにでも駆けつけたい思いにかられますが、「会いに行かない」ことが喜ばれる場合もあることを、まず理解してください。出産や回復がはっきりしている場合以外は、本人が望まない限り、病室へ伺わないほうがよい場合もあると思います。お見舞いが、病人にとって負担になることもあります。もし、立場が逆であったとき、相手に見舞いに来てもらいたいかどうかを、ひとつの目安にしてみるとよいのではないでしょうか。手術前は検査や準備で忙しくなるので、手術後、体調が落ち着かれてからお見舞にいくほうが良いと思います。訪問のタイミングをご家族や病院へ問い合わせるとよいでしょう。
病院に行かなくてもできること
手紙やカード、そして友人たちでつづった寄せ書きは、大変喜ばれます。文字を読むのが辛い患者さんには、カセットに声の便りを録音して、テープレコーダーとともに届けるという方法もあります。(イヤホンをつけてあげると、更に喜ばれます。)病院が殺風景なので、絵を描いて送ったり、友人たちと過ごした写真を送るのも喜ばれると思います。
訪ねる前に注意すること
相手の病状や現在の気持ちを、まず家族や親しいひとに尋ねてください。このとき、ご家族のもとには問い合わせが集中する場合がありますので、会社の仲間であれば代表がひとり、メインコンタクトになるとよいでしょう。このとき、ご家族に思いやりのことばをかけることも忘れずにしてください。ご家族に連絡が取れない場合は、病院に尋ねるとよいでしょう。
いつ尋ねるのか
手術前は検査が続くので(痛くて辛い検査も多いようです)、お見舞は控えたほうがよいでしょう。手術後も、抜糸が終わるくらいまでは安静が必要ですので、回復に向かい始めたころ(手術後3日め以降)がよいと思います。午前中は検査や診察が行われていますので、午後2時以降がお見舞いには適しているようです。
訪問前に再チェック
服装や髪型は、シンプルで落ち着いたものがよいと思います。患者さんの体調によっては匂いに敏感になるので、香水は控えたほうがよいでしょう。
手を洗いましょう
入室前と退室のあと、必ず手を洗ってうがいをしましょう。あなたが風邪気味であれば、お見舞はやめてください。
携帯電話の電源を切りましょう
病院へ入る前に、携帯電話のスイッチをオフにしておきましょう。
面会は15分以内
病人は体力がかなり落ちていますので、健常者の感覚でおしゃべりにつきあわせてはいけません。「もう少しいたいな」と思うころが、退出のタイミングだと思います。
周囲への配慮
病室に他の患者さんがいますので、声の大きさなどに注意してください。入室や退室の際、ほかの患者さんにもあいさつすると、雰囲気が柔らかくなります。見舞い相手が起きあがれる状態なら、面会室を利用するのも一案です。
お見舞が重なったら
見知らぬ見舞客が現れた場合は、スムーズにその場を過ごしてください。簡単な自己紹介をしてから、「今ちょうど帰ろうとしていたところなので」と声をかけて、退室するとよいでしょう。また、訪問客が続き、患者が極度に疲れる場合もありますので、後から来たひとは、滞在を短くするほうがよいでしょう。
自分の信仰を押しつけない
相手から望まれない限りは、病室で宗教の話をしないほうがよいと思います。患者が無事退院し、心身とも健康になったとき、あなたが信じる神の話をしてはどうでしょうか。
ご家族への思いやりを
突然の看病で、精神的にも一番辛い思いをしているのは家族の方だと思います。患者さんを思うのと同様、ご家族への思いやりもお忘れなく。
お見舞のことば:
よく定番として「神様がくれた休日だと思って、ゆっくり休んでください。」というフレーズが使われますが、回復がはっきりしていない限り、これはお薦めしません。体力的にも精神的にも大変辛い思いをしている患者さんの場合、この言葉は無責任な響きとなる場合があるようです。「がんばって」のように、善意あることばでも、患者さんによってはマイナスに受け止められる方もおり、病気を患っている方への声かけは難しい面をもっています。「一日も早く元気になりますように」という思いが一番喜ばれるのではないでしょうか。
また、学校や職場での遅れを気になさる患者さんには、「みんなでカバーするから安心して。」「焦らないで。」といったメッセージも有効ではないかと思います。
 
もらって嬉しかったモノ・困ったモノ
食べ物
食事制限が有る場合は、頂いても患者さんが食べられない場合があるので、事前に確認してください。患者さんにでなく、ご家族や、看護婦さんにお菓子などを差し入れするのは、喜ばれるようです。(病院によっては贈り物を断るケースもあります。)
お金
抵抗がなければ大変実用的なお見舞品です。医療費をはじめ、有料テレビ、洗濯代とかさみますので5千円から1万円くらいでお渡しするのがよいようです。同様に、テレホンカードやテレビカードも喜ばれるそうです。
お花
鉢植えは根付く(寝つく)と言われて嫌われますが、切り花は喜ばれます。ただ水の入れ替えをしてくれる人がいないと患者さんの負荷になりますので、かごに入ったアレンジメントがよいのではないでしょうか。また、病状によっては、花や食べ物の匂いに敏感になって、気分を悪くする方も多いので、事前に体調を確認してから送ってください。
雑誌や本、音楽メディア
長時間横になっている人には、そのままの姿勢で楽しめる雑誌やCD(テープ)が歓迎されます。相手の趣味を聞いて差し入れましょう。なお、体力のなくなっている患者さんにとって、本は重くて持ち上げられない場合もあります。机の上に置くブックスタンドの差し入れや、薄い雑誌などがよいかもしれません。
その他: レターセット、ぬいぐるみ、絵やポスター
手ぶらの見舞い
意外と一番感謝されるお見舞かもしれません。お返しの心配もいらず、気心のしれたひとの笑顔が何よりのお見舞になります。
 
わたしの場合:
夕食時、姉はいつもお弁当を買って一緒に食事をしてくれました。長い入院生活、食欲がないときは、ほとんど箸をつけられなかったのですが、ひとと一緒に食事をするだけで、いつもより食べる量が増えたことを思い出します。また知人からの寄せ書きや色紙には、とても励まされました。
    
歓迎されるお見舞い 
 
お見舞いのヒント集:
 会いに行く?
 訪問以外のお見舞い
 訪ねる前に注意すること
 いつ見舞うのがいいか
 訪問前のチェック
 手洗い 
 携帯電話のスイッチ
 面会は15分
 他の患者さんへの配慮
 お見舞いが重なったら
 信仰の話は別の機会に
 ご家族への配慮
 お見舞いのことば
 喜ばれる見舞い品?
 
◎ 参考資料 ◎
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