フィリピンからの助っ人    
 
 日本政府が2年間で1000人のフィリピン人医療者を迎え入れると発表していました。医療業界の外にいる私にしてみると、「え、そんなに深刻な人材不足なの?」という驚きを隠せません。そういえば、数年前に参加したNPOのシンポジウムでは、多くの病院が看護師さんの2勤交代制を採用し始めていると報告していました。私が長期入院していた病院は、8時間シフトで3勤交代でした(1990年代の頃)。3勤交代でも過酷な労働環境だと思っていましたが、12時間シフトが主流となりつつある今、看護師さんの離職率が高いというのも、無理がないように思えます。(それとも、離職率が高いから過酷な勤務体制になっているのでしょうか?)
 業種は違えど、ひとりの働く女性として気になるのは、離職した女性の看護師さん達は、環境が整えばもっと働きたかったと思っていたのではないかということです。女性に限らず、高い志をもって医療の職についた方々が、限界を感じて職場を離れているケースも多いのではないかと危惧してしまいます。
 例えば、一旦離職した方に研修の場を与えたり、再雇用の機会を増やすという努力は、どの程度行われているのでしょうか。外国の労働力に頼るのがいけないとはおもいませんが、国内にも可能性があるように思えています。
 「医療現場を知らない部外者が何を言うか〜!」と怒られてしまいそうですが、現場をしらないからこそ、自然と疑問がわきあがります。フィリピンから医療者を迎えて、日本の医療問題が軽減されるのであれば大歓迎ですし、医療現場から日本の国際化がより充実するのかもしれません。今後の新しい動きは、将来の医療をプラスの方向へ導くものであって欲しいと願わずにはいられません。そして何より、国内の諸問題をしっかり見つめ直す機会になるよう期待しています。
医療について考えた
2006年9月17日日曜日