車の運転をしている訳でもないのに、後部座席に座って「あーしろ、こーしろ」と運転手に注文をつける人って時々いませんか?英語ではバックシートドライバー(後部座席の運転手)と呼び、当事者でもないのに口出しする人を揶揄する表現として使います。
先日こどもの診察時、耳鼻科の医師に「xxx病ではないでしょうか」と私が口を挟んだら、担当医師の顔色がさっと変わり「その可能性はきわめて低いです」とピシャリと言われてしまいました。(あー、後部座席から運転の指示を出してしまった。。)と私は後悔しました。その後、処方された薬では改善しないので、同じ病院で再検査してもらった結果、こどもの症状は、私が最初に疑った疾患だと判明しました。
専門の知識や経験のない部外者が、プロの診断に口を挟むのは失礼な行為だと思います。ただ、患者の状態をよく知る側(当事者や家族)が、より多くの情報を正しく伝えることで、専門家がよりよい判断を下す環境を整えることができるようにも思えます。大切なのは、それぞれが役割や立場をしっかり認識し、相手を尊重することではないでしょうか。診察室という狭い空間で、気持ちよいコミュニケーションを取るのは本当に難しいと感じます。
車の運転中、後部座席からのアドバイスが正しいものであっても、声をかけるタイミングや、ことばの抑揚などでドライバーに余計なストレスをかけてしまうと、かえって危険な状態を招く場合もあるということを、改めて考えている今日このごろです。