私は、とある医科大学で模擬患者のボランティアをしています。模擬患者とは、一般市民が患者の役をして、医学生と実際に医療面接を行い、一般市民(患者)の視点で改善点を学んでもらうという試みです。
今日は、このボランティア活動で、3人の医学生さんたちと出会いました。A子さんは、小学生の頃に大切な友人を亡くした経験を持ち、ずっと「生と死」について考えてきた結果、医者を目指したのだそうです。 B君は、入退院を繰り返す子ども時代を過ごし、多くの医療者を見てきました。患者の経験から、「こうありたい医師の姿」を追い求めて医療の道を選んだそうです。C君は元々科学の専攻でしたが、浪人時代に自分の人生を見つめ直し、目指すべき将来と、世の中にどう貢献するかを考えて、医学部受験に切り替えたのだそうです。
若い医学生さんたちの、熱い思いを聞き、私も元気をわけていただいた気がします。こういう志をもった若い医療者が、夢や希望を持ち続けて働くことができているか、今の医療現場について、少し心配にもなりました。
新しい風は、空気のよどみを変え、希望をもたらすと信じています。新しい風が滞らないように、私たちが今なにをすべきか、そんなことを考えながら家路につきました。