よーく考えた(保険のはなし)
 
 最近テレビで医療保険の広告が花盛りですが、少し食傷気味です。「ガンになったらどうする?その前に保険へ」と言われると、ガンを患っている方に対する配慮はどうなのよ、と思ってしまいます。
 今日、遺伝疾患を持つ方の講演を聞く機会に恵まれました。「病名がつくと、医療保険に加入することができません。また、既に加入している保険の内容を変更することも容易にできません」という事が話題になりました。医療費がかさむのに、また再発や予後の悪化を心配しているのに、保険業界からは拒絶されるという現状を説明していただきました。
 遺伝疾患の場合は、患者さんの子どもたちも発病の可能性が高くなるそうですが、その子どもたちに病気の可能性を告知して、検査を促すかどうかは、まだ統一した見解が出ていないということでした。理由のひとつに、医療保険の加入問題が挙げられていました。
 保険業界にとっては、利益が最優先課題だと思います。しかし、社会的弱者をサービス対象から完全に排除するのではなく、経営的にみても収支のとれる方法で、保険の適用を検討する余地はないのでしょうか。声高に宣伝をするのであれば、その広告を目にする全てのひとたちへ、最低限の敬意を払う、企業としての姿勢を期待したいものです。
医療について考えた
2006年11月16日木曜日